未来の1/fragment
堀澤は水を飲んでいる間、真弥とさやかは目を合わせ「やっぱり何かあったんだ」と言わんばかりの溜め息が出た。
「何だよ急に‼︎」
「いや、あのね…最近夏海と一緒にいるところを見かけないから、何かあったのかと思って心配してたの」
「何だ、そういう事か‼︎」
クスッと笑う堀澤は、2人に余裕の表情を見せた。
「でも、そんなに気になる?」
興味津々で前のめりになっていた真弥とさやかに対して、動作を止めていつになく真顔で視線を向ける堀澤。
如何にもこれ以上に聞くなと言わんばかりのオーラを感じた2人は、身を縮めた。
「別に何もないよ‼︎もしこの話をした事が坂尻にバレたら怒るかもな」
さっとご飯を食べて席を立った堀澤は、「じゃあな」と言って立ち去っていった。
堀澤はお盆を持って食堂を歩きながら考え事をしていた。