未来の1/fragment
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【 数日前の放課後に遡り 】
「この口がもう少しよかったらな」
夏海は勢いよく堀澤の右手を振り払った。
「何すんのよ⁉︎」
「冗談だよ。…でも俺は、それも踏まえて坂尻が好きなんだ」
「…えっ?今なんて⁇」
そう夏海に言う堀澤は、そっと近付き夏海に触れるだけの優しいキスを落とした。
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あの日の出来事を思い出して、少し後悔の念を抱き、堀澤は片目を瞑りながら頭を傾げた。
「ちょっとやり過ぎたかな…。いや、でもそんな事ない。キスをされて俺を意識し始めたっていういい傾向ではあるよな」
お盆を返し口に戻して、右手で頭をガシガシかきながら、早歩きで学食を出て行った。
角を曲がったところで、誰かとぶつかりそうになる。顔を上げると担任の西岡だった。
「すみません…」
「気を付けろよー」
堀澤はサッとすれ違いら 、西岡は後ろを振り返り堀澤の背中を目で追った。