未来の1/fragment





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丸林は夏海を送った後、ポケットに手を入れながら1人夜道を歩く。


一歩ずつ足を踏み出すたびに、夏海との会話を振り返っていた。







「なぁ今から何が起こるんだ?」


「丸林のお父さんって『明宝学園』の校長だったわよね?まず、体罰問題、いじめ問題、あらゆる事が表沙汰になる。所謂内部告発ってやつね。

2、3ヶ月は警察と教育委員会に呼ばれたり、報道関係者に追い回されたりと、全く仕事に手を付けられなくなる」



明宝学園は俺らが通っている光府高校と、常に学力トップを争っている私立中高一貫の進学校である。







【 そんなまさか、冗談だろ⁉︎】



自分にも他人にも厳しい父の事だから、仕事はしっかりしてるはずだろうとばかり思っていた。





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