未来の1/fragment








我に戻り目をぱちっと開けると、目の前にいる真弥の右手を両手で握った。



「真弥の将来の夢って何だったっけ?」


「まだこれっていうのは決めてないけど、看護師か放射線技師かな?医療系に進もうと思ってる」


「そっか。真弥は成績いいし、今まで通りこのまま勉強をしっかりしてたら、きっと夢は叶うよ。私は真弥の白衣の天使姿を見てみたいかも‼ちょっと期待しちゃう︎」


「何それ⁉︎」



夏海はそっと真弥の手を離して、隣にいるさやかの手を握った。



「さやかはずっと彼氏が欲しいって言ってたよね⁉︎」


「うん、花嫁になるのが夢だから」


「いいんじゃない?初めての彼氏が出来るのは、まだ当分先になりそうよ?でもさやかが選ぶ人だから、きっと理想的で素敵な人かもね」



さやかの手を離して、2人に笑みを見せた。






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