未来の1/fragment
数日経っても丸林が登校してこない事に異変に気づき始めたクラスメイトは、噂話をする。
「やっぱりあの噂って本当だったのか?」
「噂って?」
「丸林の父親が明宝学園の校長って噂だよ」
「あれ本当なのかよ⁉︎」
「そうじゃなきゃ学校に来てるだろ⁉︎」
「でもさ、ついこの間まで丸林ってまともに学校来てなかったぞ?不思議ではないけどな」
「いないならいないで、平和だよ」
夏海は真弥とさやかと並んで歩いていると、教室前の廊下でクラスメイトの男子が、何でもかんでも思った事を口にするを偶然にも聞いてしまった。
確かにその噂は、紛れもなく真実である。
でも丸林が自分を変えようとしていた事を、彼らはまだ気付いていないのか、悪口かのように話すクラスメイトに腹が立つ。
夏海は一歩前へ足を踏み出して、クラスメイトに話しかけようとした時だった。