未来の1/fragment





先に校内へ歩いていた堀澤が、校門の前で立ち止まっていた女子学生に気付き声を掛けた。



「名札してないと、先生に怒られるぞ‼︎」


「あっそうだった‼︎」



スカートのポケットから名札を取り出し、ブレザーの胸ポケットに【 坂尻 】と刻まれた名札をつけて、先を歩く堀澤を追いかけていった。



「夏海〜‼︎」



名前を呼ばれ、堀澤を追いかけていた足を止めてた。後ろを振り向くと、友人2人が手を振って駆け寄って来た。



「おはよう、何どうしたの⁇さては…朝からいいことでもあったの?」



友人が腕を組みながら問うと、夏海は両側にいる友人2人をチラチラ見て首を振った。






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