未来の1/fragment
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昼休みに入り、学食でいつものように真弥とさやかの3人で、テーブルを囲みご飯を食べていた。
定食を受け取りトレーを片手に、夏海達3人が食べているテーブルへ丸林がスタスタと、一直線に歩いてやって来た。
夏海の隣で立ち止まり、テーブルにトレーを置き、椅子をガッと音を立てて引いて座った。
いきなり来て隣に座って、ましてや黙って黙々と食べ始める丸林の横顔を見て、すぐに言葉が出なかった。
思わぬ光景に、目の前に座る真弥とさやかは目が点になり、お互い目を合わせていた。
「お前らはサッカーの試合、応援に行くのか?」
やっと喋ったかと思いきや、口をもぐもぐさせながら話す丸林に対して、真弥は思わず睨みつける。
「行儀が悪いわね、食べ終わってから話して‼︎」
丸林は「ふん」と言って、コップを掴んで水を飲み始めた。