未来の1/fragment
「行くに決まってるでしょ⁉︎だって授業は延期して、準決勝から全校生徒全員で応援に行くのよ?」
「へぇ、そうなんだ〜」
丸林は軽く返事をして、隣にいる夏海をチラ見した。
不意に目が合った夏海は、右手で丸林の肩をポンと叩いた。
「何よ⁉︎」
「いや、別に何も。ご飯食べろよ、食べないなら俺が食べるぞ‼︎」
丸林は夏海の定食に箸を伸ばし、つまみ食いをしたのを隣で見た夏海は唖然となり、口をぽかんと開けた。
「あ、ちょっと‼︎何勝手に人のご飯食べるの⁉︎もぅ信じらんない…」
目の前で2人で言い合っているを目の当たりにした真弥とさやかはクスリと笑う。
「丸林は夏海のご飯を狙ってたの⁉︎」
「まるで小学生みたいにね」
4人は再び定食に箸を進めた。