未来の1/fragment






「この学校には、校則ってなかったですよね⁉︎」


「あのなぁ〜校則がないからといって、自由ってわけでもないぞ‼︎」



男子生徒は校舎を見上げ、先生に視線を移した。



「先生、あと1分で授業始まるんで行ってもいいですか?このままだと遅刻扱いされるので‼︎」



口角を上げ、ふっと静かに笑いながら淡々と歩いて行った。



「なんて奴だ‼︎あんなのが何でうちの学校にいるんだ?」



先生が言いたい事は分かってるんだ。


要は自己管理ができるか否か。


できない人間ほど、常識はずれなことをしている。


それは光府生としてどうなんだ? という評価に繋がる。


自由だからこそ、責任は重く、自分で自分を管理できる光府生であることを求められる。





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