未来の1/fragment
「取り敢えず、サプライズ成功だね‼︎」
真弥は小声で夏海に話し、うんと頷いた夏海だったが、この出来事を過去にどこかで見た事があると思い、記憶を辿った。
確か、1ヶ月前にこの出来事が起こる事が分かっていた。
そしてその事が今この瞬間に現実となった。
夏海は自分が見た未来の予言が当たった事に身震いがした。
どうして1カ月も後の未来が分かるのか、自分でも分からない。
教室内ではさやかの誕生日でお祝いムードの中、夏海は友人の会話を聞いて笑っていた夏海だったが…
急にキーンと耳鳴りが鳴り始め、頭痛も起こり思わず目を閉じた。
「まただ…」
右脳に手を当て、閉じていた目をパッと開けた。
「また、何かの気配がする」