未来の1/fragment





返す言葉を失っている真弥に対し夏海は腕を組み、首を左に傾ける。


口角を上げニヤリと不敵な笑みを浮かべながら、さらにもっと深くまで真弥に問い詰める。



「いい事じゃない⁉︎別に私達の中で隠す事じゃないよね?それとも何?人に言えない何かがあるの?」



ここで、本当の事を話して欲しい、気付いて欲しい。そう夏海は期待をしながら、真弥を見つめた。


顔を上げた真弥は、夏海に言い返した。



「さすが夏海だね、よく気付いたね‼︎ほんのつい最近、飯田くんと付き合い始めたの。まだ誰にも言ってなかったのに‼︎」



バレちゃったと苦笑いを浮かべるも、付き合い始めたばかりという事もあり、真弥は嬉しさと幸せオーラを放つ。


普段とは違う笑顔を見せる真弥を夏海は見過ごさなかった。





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