未来の1/fragment
「だってまだ高校生だし、色んな人と付き合ってみないと分からないじゃん。彼氏のいない夏海には、私の気持ち分かるはずないよ‼︎」
「私が言いたいのは、飯田くんがもし本命だとするならば、あともう1人の二股をかけられている人が、この事実を知ったら真弥はどう言い訳するの!」
「それは…そうなった時よ‼︎」
腕を組みながら、右手を顎に持ってきてうーんと悩み始めた。
嫌な予感とは、こういう事を言うんだなとつくづく思い、夏海は呆れて思わず開いた口が塞がらない。
真弥を救うべきなのか、自分でこの危機を目の当たりにしないと本人は気付かないのだろうか。