未来の1/fragment






「本当に未来が見えるなら一層の事、占い師にでもなれば⁉︎大儲けするぜ‼︎」


「あのね〜、相手の未来が見たくて見てるわけじゃないの。そして私は絶対に商売道具にするつもりはないから‼︎」



きっぱりと拒否する夏海に対し、丸林は余裕な笑みを浮かべた。



「ただ私は未来が見えた事を言葉でありのままに伝えて、それが当たった事が後々事の重大さに痛感して、どうしたらいいかの二択の選択肢を儲けてみたの。

勿論、どちらかを決めるのは私じゃなくて本人自身。その選択次第で未来はガラリと変わってくる」



ふーんと相槌を打つ丸林は立ち上がり、夏海の目の前に立つ。



「次のターゲットはもういるのか?」



丸林の鋭い指摘に、夏海は思わず腕を組んだ。





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