未来の1/fragment
【2-6教室】でHR時間にも関わらず、笑い声が響いていた。
ガラガラと扉を開け、正面の入り口から担任の先生が入って来て、一斉に自分の席に着席し始める。
「廊下まで声が響いてたぞ‼︎もう一限始めるからな」
生徒達は国語の教科書を開き始め、先生は黒板に授業内容を書き始めた。
「じゃあ池野、P35から読んでくれ」
生徒は「はい」と返事をして席を立ち、音読をしている時だった。
教室の後ろの扉がガラガラと音を立てて開いた。
ブレザーのポケットについている名札には【丸林】と刻まれていた。
先生はすかさず入って来た丸林に、指を指しながら声をかけた。