Promise with you
ちはやは苦しそうに咳き込んでいる。


押さえてる手から‥‥血が‥‥


「おまえ‥‥血‥‥」


「え‥‥なに‥‥?」


とっさにしゃがんで、太ももに頭をのせた。


「大丈夫か?おいっしっかりしろよ!!!」


もう意識がないのか、目が焦点を定めていない‥‥。


「陽向‥‥ありがと‥‥」


と同時に、血だらけの手が床に落ちた。


「ちはや!!!おい!目を覚ませよ!!」


ゆすってもゆすっても‥‥


目を開けてくれない‥‥あいつら‥‥


「おまえら、教室で待ってろよ?ここから離れろ」


「え、あ、うん…」


ゲホッゴホッ‥‥


意識の無いちはやは咳込む度に口から血を流してる‥‥


「やった部活終わった〜」


これは‥‥


「詩音!!!!!」


「ほえ?陽向?」


「お前早く保健室のやつ呼んで来い!」


「え、ちはや!?」


「ちはやが‥‥血吐いて倒れてる」
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