Promise with you
「うそ‥‥え、わかった!!」


こんな姿、たぶんちはやも誰にも見られたくないだろう‥‥


ちはやの口を手で代わりに押さえて、抱きしめた。


「ちはや‥‥目‥‥‥覚ませよ‥‥」


「おい陽向おせーよ、何分経った‥‥え、紺野さん??」


「隆太わりぃ、クラブいけねぇ」


「さっき終わったよ」


「そうか‥‥」


なんで自分がこんな冷静になれるかもわからない。


自分の右手には、ちはやの血が着いてて‥‥


「陽向ー!!!」


「ちはやちゃん!!」


保険医がやっと来て、ちはやの胸に軽く手を当てる。


「早く保健室運ばないといけない‥‥えっと、そこの運動部の‥‥10番のユニホームの子、体格がっしりしてるから、この子連れていって!早く!」


「はい!!」


詩音と隆太は床を拭いてくれるそう‥‥


とにかく急がなければ‥‥


「そこのベッド寝かせて!」


「はい」
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