Promise with you
「あ、よろしくお願いします。一応早退としておきます。」


「先生!担架持ってきました!」


「なら寛子も、えっと、きみも、あと先生もお願いしていいですか?」


ちぃを何人かで持ち上げて担架に乗せる。


軽すぎる‥‥やっぱり


「ならこのまま大学病院向かいます。後はお任せ下さい。失礼します。あ、寛子もきて、校門まで」


「なら三浦、教室帰りなさい。」


「はい」


もう、俺が俺じゃないみたい。


あんなちぃを見たの初めて‥‥


人が気を失う瞬間を見たの、初めて‥‥


俺は思った。


「ちぃを守ってやりたい。」
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