Promise with you
すると、ドタバタドタバタ足音が聞こえて、


「早く入って!!」


靴を脱がされて、詩音の部屋のベッドに寝かされた。


「さっきの吸入持ったままだったごめん」


そう言って、私の口の前に持ってきてくれる


「スーッゲホゲホッハァーッスーッゲホッゲホ…」


なかなかおさまらない発作


陽向は私を起こしてずっと背中をさすってくれた。


「ハァッハァッ…ひな……しおッハァッくるしっハァッハァッ」


「やばい、こんな発作最近出てなくない?」


疲れた…と思ってると…


ズキッ…


胸が痛み出す…


「ッタァッ……ハァッハァッハァッ」


苦しいよりも胸が痛すぎて…


なんで発作出るの…


長引いて心臓に負担かけたから?


違うよね…?


「どうしたの?そんなに苦しい?」


首をふる


大丈夫、意識さえ失えばいい…


そうすれば、心臓の発作止めの薬なんて飲まなくていいんだ。


「大丈夫か?」


その言葉を聞いて、小さく頷き…


目の前がグルグルし始めて…


前にふらっと倒れた。
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