Promise with you
「なんで死ぬのよ死なないに決まってるじゃんか!」


「あ‥‥そうだね...死ぬ訳ないよね...」


少しずつ吐き気は収まって、ひとまず安心...


「さっきほんと顔色悪かってけど、だいぶましだよ...何かあったの?」


「ううん、何も無いよ...」


「ならいいけど‥‥」


「あ、ちょっと数学教えて‥‥」


「真面目だなぁ〜、ちはやとか教えるとこないでしょ」


「ううん、ほんとに分からないから‥‥」


教科書を出して、パラパラと開いた。


「この絶対値の分け方分かんない!」


「あ、それはね‥‥」


教えてくれるのを聞いていた。


詩音は教え方がうますぎる‥‥


「分かったありがとう!」


と言った‥‥


「ウッ‥‥」


思わず口に手を当ててしまった。
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