Promise with you
「ちはや!!!!」


「私のこと構わなくていいから‥‥もう授業行って?‥‥ゲホッゲホッ」


「ちはや見てから、ちはや見ないと行かない」


「‥‥」


こんな状況見せられない


口ふいて、手を拭いて、水を流した。


「大丈夫なの?」


「うん‥‥だから、先行って?」


約束だもんね‥‥と言いながら、トイレから去った。


口が気持ち悪くてうがいしたら、真っ赤な水が洗面台にある。


「あ、ちょっとついでにトイレ〜」


と声がすると、詩音が入ってきた。


「ねぇ、ちはや?」


水をバーッとかけて、口をふいて、トイレから出た。


「待ちなさいよ‥‥」


左手を掴まれて、後ろを振り返ると


「ねぇ、そろそろ言って?」


私の顔を見て言う詩音は真剣な顔


「まだ認めたく‥‥ないの‥‥だから、ごめんこれだけは‥」


「死なないよね‥‥?」
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