てっぺん!!
入学式も終わり、教室に入った。
なんか、掲示板でみた名前の数より多い気がする。
あ、そっか。ここは中高一貫だったんだ。
どうやら内部生は掲示されないらしい。
「あ、さっきの!」
と、肩を叩かれた。
「あ!さっきの子!」
その子は朝の子だった。
通路を挟んで隣だった。
「よかったー!隣で。あなたの名前は?」
「私は、中村由里!」
「おおー!じゃあ由里って呼ぶね!」
「私は石井華。華って呼んでね!よろしく!」
「うんよろしくね。」
なんか明るい子だなぁ。
華ちゃんか、よかった、隣で。
そういえば、宮内友梨…?
って子は何組なんだろ。
とふと思った。
その瞬間、
「みんな、おはよう」と、内部生が教室に入ってきた。
その中に一際目立つ美人がいた。
その美人は、無言で、通路を挟んで私の隣に座った。
「友梨〜」
あれ、誰かが呼んでる
と思って振り向くと、
「あ、ごめ〜ん、そっちのゆりじゃなーい。」
と言われ、隣の美人に睨まれた。
「へ?あ、はい。」
も、もしかして、あの子が宮内友梨?
いや、ないな、確かに美人だけど静かじゃん。
まぁ、どうでもいいな。
と思って隣の華と話した。