俺様王子とメイドちゃん
――――湊に負けた。


あいつを見返してやろうと思ってたのに、

こんな結果だったなんて・・・


自信満々だった自分が情けなくなる







「きゃあっ! 湊様がいらっしゃるわ!」


わたしは、女子生徒の黄色い声で、はっと

我に返った。




振り向くとそこには、湊が立っている。



「君、残念だったね」


すっごく嬉しそうな笑顔。



くっ 嫌味だっ!

わたしが落ち込んでる最悪のタイミング

に話しかけてくるなんて!


・・・うう、悔しい!!


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