俺様王子とメイドちゃん

ピンチ

わたし三ノ宮 美咲は、ただいま大ピンチです。


「ねーえ、三ノ宮美咲さん。いえ、地味子さんって呼んだ方がよろしかったかしら?」

3人の女子生徒はわたしを囲むように立っている。

正面に立っている女子がそう言うと、周り

の二人は、意地悪そうにクスクスと笑った。



「黙ってないで、なんとか言いなさいよ。

人にぶつかっておいて謝らないなんて本当

に非常識ね。さすが庶民。」



女子生徒は、わたしを見下しながら、

カールされた艶のある髪を指でくるくるさせる。


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