俺様王子とメイドちゃん
「あーあ、残念だったなあ。同率1位か」

わたしの横でため息を着いたのは、西園寺

湊だった。

手で髪をくしゃしゃにしながら、結果を

眺めている。



「これで、ペナルティーはなしか・・・」


すごく残念そうに笑った。

わたしには、湊の顔がいつにもまして綺麗

で寂しそうに見えた。



う、そんな顔をするなんて、少し可愛そう

に思えてくるじゃん





「まあ、私たちがダントツで1位ですか

ら。勝負はつかなかったけれど、健闘した

と思います」



あまりにも、残念そうだったから、

思わず湊をフォローしてしまった。


あっちは、ペナルティーがなくて残念がっ

てるんでしょうが!


わたし、ほんと馬鹿だ・・・






「二人とも健闘した、か。それもそうだ

な」


湊は、少し嬉しそうに笑うと、わたしの

目の前に立った。

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