俺様王子とメイドちゃん
レモンスカッシュ片手にソファーでくつろ

いでいる陽介さんに、湊は無言で近づくい

ていく。


なんという威圧感・・・。




「いや、違うって、これは善意だから!

善意!湊のためを思った親友の優しき心遣

いで・・・」


慌てて撤回するけど、もう遅い。

っていうか嘘っぽいよ、その言い訳。




湊は、言い訳も完璧スルーで、陽介さんの

頭を拳でグリグリし始める。  



「いたっ、痛いって!ごめんごめん、マジ

で謝るから。これはさあ、あえて自虐ネタ

を使うことで湊の笑いをさそう的な意味が

ね。・・・あ、湊にはそんな寛容さと

ユーモアはないか。」



湊の腕に更にに力が込もる。


「頭が、頭が割れる!蒼、絢斗、助けて!」
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