俺様王子とメイドちゃん
湊side~


――――プルルルルルル、プルルルルルル


携帯の鳴る音で目が覚める。


辺りはまだ真っ暗だ。



ったく、誰だよ

こんな時間に電話掛けてくるなんて




反対側のベットで寝ている蒼を起こさない

ように、静かに起き上がった。


昨日、今日とほぼ一日セーリングしたお陰

で、体が重い。

もちろん電話に出る気分じゃない。



立ち上がってぐだくだしてみるが、着信音

は鳴り終わらなかった。

しぶしぶ携帯を手に取る。




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