俺様王子とメイドちゃん
わたしが後ろを振り向いたとき、

「なあ、お前――」


話しかけられた。



「あっ、家政婦さんにはやく帰ってくるように言われておりました。 それでわっ!」
 



逃げなきゃ!!


とっさに、走り出す。




「きゃっ!!」



わたしは、体をぐいっと引っ張られて叫び

声をあげた。





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