俺様王子とメイドちゃん
気がつけばベットの上にいて、湊が馬乗

りになっている。



どうするの これ?!

早くここから出たいっ!!



わたしは、パニックになってじたばたする。

でも、湊の力は強くて逃げられない。



ううっ・・・




湊は、ニヤリと笑いながらわたしに顔を近

づける。

湊の息づかいが聞こえるぐらいまで。



湊の唇がわたしに触れそうになる。


ちっ、近すぎる!!




焦るわたしを見て、湊は楽しそうに言った。




「お前、俺のメイド決定」





なんですと?!

湊のメイド?  わたしが?




そんなの嫌に決まってるじゃない!



わたしは湊を睨み付けた。

でも、今のわたしには、力ずくでこの場

から逃げ出すことなんて出来ない


・・・・こうなったら、しょうがないかあ






「あんたのメイドなんてお断りだっつーの!!」



わたしは、そう叫んでテーブルにおいて

あったホットミルクの入ったカップを持つ。


少し冷めてるし、いいよね!


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