俺様王子とメイドちゃん

記憶

――目を開けると、わたしは薄暗い車の中にいた。

窓からは、見慣れた町並みが見える。



うー よく寝たっ


わたしは大きく背伸びをして、辺りを見回した。




手元にある小さなテーブルの上には、美味

しそうなお菓子と果物が置いてある。


目の前には、大きなスクリーンとスピーカー。


小型の冷蔵庫もある。





おおっ、いかにも高級車って感じだなあ

設備もすごいし、快適すぎる!


椅子がふかふかで気持ちいい~








・・・って、ちがうっ!!


どう考えても今の状況はおかしい


何でわたしが車の中に?

さっきまで普通に道を歩いてたよね



どうなってるの・・・




頭が混乱してきた





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