俺様王子とメイドちゃん
「やっぱ、お前可愛い」

「うるさい!」

「怒ってる顔も可愛い」


わたしが怒っても、湊はただ笑ってるだけ。





「早くここから帰らせて!」

わたしは、勢いよく立ち上がった。


こんなところ、1秒でも長くいたくない


 


「ばーか、帰らせねえよ」



湊がにやりと笑うと、どこからともなく

スーツ姿の男たちが現れた。


「この前みたいに逃げられないだろうな」



この状況を見たら、わかるよ

絶対にここから逃げられないってこと




「お前に選択権なんてない」

勝ち誇ったような声だった。









 

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