俺様王子とメイドちゃん
わたしは、涙を流しそうになって

下を向いた。



湊はなにも言わない。


今、どんな顔してわたしのことを見てるん

だろう

馬鹿にしたような目で見てるのかな・・・




ぽんっ! 



その時、わたしの頭に誰かの手が乗っ

かった。



顔をあげると、目の前には湊がいた。





湊の手がわたしの頭に乗っかってるの?

でも、どうして・・・




湊はわたしから顔を背けていたけど、

茶色の髪が少しだけ震えているのが

わかった。




「そんな風に思わせて、ごめんな」






意外すぎる言葉


何で?

わたしのこと、馬鹿にしてると思ってたのに



ねえ、湊のこと、よくわかんなくなってきたよ・・・

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