俺様王子とメイドちゃん
ぐぅー


わたしのお腹が鳴った。





妙な空気が流れる。






もしかしてわたしのお腹が鳴った?



「っ!!」

恥ずかしくなって、湊の手を払いのけた。

さっきまでの重苦しい空気は一瞬で台無し。

わたしの涙も引っ込んでしまった。





うわ、思いっきり鳴っちゃったよ!

絶対聞かれた!!




「ぷっ!」

湊は笑いをこらえている。



くっ、やっぱり聞かれてた

このタイミングでお腹が鳴るとか恥ずかし

すぎる!



わたしはとっさに後ろを向いて、真っ赤

になった顔を隠した。







< 74 / 162 >

この作品をシェア

pagetop