儚げに笑う君の


「は、そうだったらいいんだけどな。」


「じゃあさ、今日来る転校生でも好きになりなよ、可愛いらしいぞ〜」


「転校生なんて来るのかよ。もう、秋だぞ?」




すると教室のドアが開いた。



「席につけー。今日は転校生が来るぞ。」


担任の後ろにいたのは…


「「かわいい」」


クラスの男女が声をそろえて言った






その、顔の整った女は











あの時、泣いていた女だった。








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