これは、いつかの君の話
「笑い事じゃないし!痛かったんだからね!」

男は興奮気味な私とは反対に、ふふっと小さな笑みをこぼした。

「なによ・・人のこと小ばかにして」

男の態度についつい私は悪態をついてしまった。

「ごめんごめん笑 痛かったんだよね。大丈夫?」

そういいながら男は転んだ時についたであろう泥をさっと払った。

私はそれが恥ずかしくて下を向いて、男の手を払いのけた。

泥がついていたのはちょうどお尻の位置で、そんなセクハラ行為私には耐えれなかった。


「なにしてんの!?人のお尻平気で触って!泥がついてるなら口で言いなさいよ!!」


男は目を丸くして、小さく「ごめん」と笑った。

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