キャッチボール
「じゃあ、また明日!!」
「また明日!!」
そうやって、別れる。
「あっ、沙良!」
「ん?」
私は振り返る。
「またキャッチボールしような!」
「陽翔は不安になったりすると
キャッチボールしたがるもんねー」
「確かにそうだけど!!
金曜日のアレは他にも理由あるし!」
「え?なに?」
「…お前に応援してもらいたかった。」
陽翔は私の目を真っ直ぐ見てそう言った。
「……………バカ。」
「それって大好きって意味?」
「…………うん、大好き。」
私たちの両想いのきっかけはキャッチボール。
中二の恋なんてちっぽけかもだけど、
私は君が、大好きです。
END