思ィハ永遠ニ≪愛鎖≫
第二夜

満チタ月ノ下デ







窓の外を見ると、すでに薄暗く、そして


小さく欠けた部分も無い、満ち溢れる光を放つ。月、が、堂々と姿を見せていた。


「…やっぱり、月下がいい。」



僕と同様に月を眺めるヒトは言った。



「名前…月下(ゲッカ)がいいの」


繰り返し、そう言う。

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