裏切り者のお姫様 (更新中)

悠里くんは嫌味を言いながらも、私を気にしながら歩いてくれているのか、悠里くんの隣を歩くのが大変ということはない。


今は怒っていると言うより、拗ねてる感じだしアレ聞いてみようかな…。

一応千影くんにも提案してもらったわけだし…。




「あの、悠里くん。」



「なに」



「悠里くんは好きな食べ物ある?…やっぱりお菓子?」





その袋に入ってるお菓子の量は尋常じゃない。
5人で食べるにしても多いのでは。





「なんで僕が自分の好きな食べ物をアンタに教えないといけないわけ?なに?媚でも売ってるの?何が目的なのか知らないけど、すっごく不愉快。」



「あ、ごめん…。」



「僕、最初に言ったと思うけど。うざいから話しかけてこないでって。それってつまりは関わってくるなって意味だったんだけど?わからなかった?バカ?」



「…。」





なんか、さっき以上に悠里くんを怒らせている気がする…。
声を荒らげずに淡々と言葉を並べられる方がよっぽど恐い。


< 104 / 122 >

この作品をシェア

pagetop