裏切り者のお姫様 (更新中)


「ねぇ、凪。私が相手じゃやっぱりつまらないんじゃないかな。1人で好きなゲームやったほうが…、」




「おい。」




「な、なに?」




『好きなゲームやったほうが楽しいんじゃない?』と言おうとした私に、ギロリと凪の鋭い視線が向けられる。



ただでさえ吊目っぽくて視線が鋭く見えるのに、睨まれるなんて、怖い以外の何物でもない。





「てめぇ、ふざけてんのか?」




「な、なんの話を…、」




「もっかい聞く。テメェはふざけてんのか?それとも俺のことをバカにしてんのか?」




「…はい?」





雰囲気や視線、口調から凪が私に腹を立てているのはわかる。


でもキレられる理由がさっぱり分からない。


思い当たる節があるとすれば、私では相手にならないってところだけど、向こうから誘ってきたんだもん、キレられる筋合いはない。


もっと言えば、毎度私をバカにしてるのは凪の方だ。


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