裏切り者のお姫様 (更新中)
再び舌打ちを1つすると、さっきまでクソブスとやっていたゲーム画面に視線を向ける。
生意気にも途中まで手を抜いていたアイツ。
本気でやれって言った俺になぜか嬉しそうに反応した。
帰り際に俺が勝つまではゲームに付き合わせると言ったら、かすかに弧を描いた口元。
わっけわかんねぇ。
今までの女と反応が違いすぎて。
そもそも女とゲームなんてしねぇけど。
…やるのはベッド上での運動ぐらいで。
根暗だし、ブスだし、格好は暑苦しいし、使えねぇし、ここに置いておく意味は一つもわからねぇが、今日の後半のゲームは楽しかったからもうしばらくは…お試しの2週間が終わるまではあの女がここに来ることに文句をつけないでいてやってもいいか、と微かに思って俺は千影の勉強しろという言葉を子守唄に意識を落とした。