裏切り者のお姫様 (更新中)
「美麗!!」
「千代っ!」
西区手前の繁華街に入り、美麗を探し回ってると泣きながら走っている美麗を見つけた。
後ろには3人の男の人の姿が見える。
あの人たちもしつこいな。
「とりあえず、隠れよう。その間に美麗は5人に連絡して。私達の力じゃ、男の人3人にどうこうすることはできないよ。」
「わ、わかった!」
美麗の腕を引き、路地裏で息をひそめる。
未だに泣いてはいるものの、私と合流したことで少し落ち着いたのか、さっきよりは冷静になってるみたい。
美麗の格好は制服で、スカートは短いし、ブラウスのボタンも2個外してるから胸元が強調されてるし、どう考えても露出が多すぎる。
そんな格好で繁華街をうろついていたら、そりゃ絡まれるでしょうよ。
はぁ。と心の中でため息をつく。
これからどうしよう。
もし仮に5人が助けに来てくれたとしても、涼くんとは放課後のことがあるし、みんなとも顔をあまり合わせなくない。
…そんなこと言ってる場合じゃないか。