裏切り者のお姫様 (更新中)
「おいおい、ねぇちゃん。なんか俺らが悪いみたいになってねぇか?」
「元はと言えばその女が悪ぃんだぜ?」
「失礼をしてしまったなら、代わりに謝ります。すみません。なので見逃してもらえませんか。」
「ハハハハハッ!冗談はその地味な格好だけにしてくれよ!!」
やっぱり見逃してもらえないよね。
ていうか、さり気なくディスるのやめてくれないかしら。
ちらっと美麗の方を見ると5人の誰かと連絡をとってるみたいで、私の方をチラチラ見ては「でも…」とぼやいている。
早く。
強行手段でこられたら、こっちはもう詰んだも同然。
力技で、男の人3人にかなうわけない。
お願い。
早く助けに来て。
「千代。あのね、5人助けに来てくれるって。」
よかった。
なんだかんだ言っても優しい5人だから。
ホッとしたのもつかの間、私は次の美麗の言葉でどん底に突き落とされる。