裏切り者のお姫様 (更新中)


「おいおい、ねぇちゃん。なんか俺らが悪いみたいになってねぇか?」



「元はと言えばその女が悪ぃんだぜ?」



「失礼をしてしまったなら、代わりに謝ります。すみません。なので見逃してもらえませんか。」



「ハハハハハッ!冗談はその地味な格好だけにしてくれよ!!」





やっぱり見逃してもらえないよね。


ていうか、さり気なくディスるのやめてくれないかしら。





ちらっと美麗の方を見ると5人の誰かと連絡をとってるみたいで、私の方をチラチラ見ては「でも…」とぼやいている。




早く。
強行手段でこられたら、こっちはもう詰んだも同然。



力技で、男の人3人にかなうわけない。



お願い。
早く助けに来て。




「千代。あのね、5人助けに来てくれるって。」




よかった。
なんだかんだ言っても優しい5人だから。


ホッとしたのもつかの間、私は次の美麗の言葉でどん底に突き落とされる。










< 21 / 122 >

この作品をシェア

pagetop