裏切り者のお姫様 (更新中)
「だから、ごめんね?私行くね。みんなが千代はもう仲間じゃないから助ける義理はないって。私、逃げるからあとはよろしくね!今度なにか食べに行こ!ばいばい〜。」
…は?
私に身代わりになれってこと…?
私がどうなろうと知ったこっちゃありませんって?
あぁ、なんかデジャヴを感じる。
確か小学生のときも、今と同じようなことがあったような気がする。
結局先生たちに怒られたのは私だったなぁ。
ただ、その時と違うのは怒られるだけじゃきっと済まないこと。
相手がまだ力の弱い小学生や、絶対に手は出さない先生ではないこと。
私の方なんて目もくれず、走っていく美麗の後ろ姿を見て唇を噛みしめる。
「お前…マジでなんか、逆に同情するわぁ。」
「ホントにクソ女だな。」
「そう思うなら私のこと見逃してくれませんかね、かわいそうな女なんで。」
「そういうわけにはいかねぇけどな?代わりにお前が償ってくれんだろ?いろいろ、な?」