裏切り者のお姫様 (更新中)
チカゲという人にダイニングテーブルの椅子に座るように促され、おとなしく座る。
ここまで来たらちゃちゃっと手当してもらって、帰ろう。
威嚇しながら氷を持ってきてくれた男の子にお礼を言って、受け取った氷で左手首を冷やす。
左手首に意識が向いてしまうと、余計じんじんと痛くなってきた。
同時に殴られたお腹も痛くなってきたし、力ずくで腕を引っ張られた感覚、美麗の走っていく後ろ姿が思い出されて無意識のうちに右手で自分を抱いた。
普段殴られたり蹴られたりを女子の集団にされるのも痛いけど、そんなの比にならないぐらい痛かったなぁ…。
もし、誰も助けてくれなかったらと思うと本当にゾッとする…。