裏切り者のお姫様 (更新中)
* * *
「あ。…ほらね!?僕が言ったとおりでしょ!?トオル!来たよ!!」
「あー、やっときた〜。3日ぶりだね?」
「えっ…と???」
学校から歩いて帰ってきていて、家の手前にある公園に差し掛かったところで聞き覚えのある声がした。
ひらひらと手を振りながら笑いかけてくるのは、3日前に手当をしてくれたトオルって言う人。
3日前と同様、ユウリくんにはめちゃくちゃ睨まれています。
さっきまで沈んでいた気持ちが、驚きのせいかどこかに行ってしまった。
最近驚くこと多いな…。
寿命縮まってるんじゃないかしら…。
2人が立っていたのは、3日前にチカゲさんと別れた所。
なんの用事だろう…。
それに2人とも私服だし。
学校はどうしたのかしら…。
午後の授業抜け出した私が言えることでもないけれど。
「アンタを探すのに、こっちは3日もかかったの!わかる?だからさっさとついてきて!」
「はい?」
「ゆうちゃんは言葉が足らないんだよねぇ。」
「ゆうちゃん言うな!!」
えっと、つまり2人は私を待っていたってこと?
しかも私を探すのに3日かかったっていうのは…、私探されてた?
え、なぜ?