裏切り者のお姫様 (更新中)

「あの…、私何も持ってないですよ…？」




「はははっ。違う違う！別に見返りを求めてきたわけじゃな…いや、見返り求めてきたことになるのかなぁ、これ。」




「どっちでもいいけど、僕は反対だから。ありえない。…ありえない。」





あの…2人の中で会話を進められても私には全く理解できないのですが…。





「まぁ、言えることはね、俺らのリーダーさんが君を探せって言うからねぇ。俺らは3日間、そのスカートの色と柄だけを頼りに、心当たりのある学校付近をうろついてたわけよ〜。でも見つからないから、チカゲと別れた場所行けば通るんじゃないかなぁって思ってねぇ。正解だったね？」




「はぁ…。それで、あの、ご用件は？」




「僕らの溜まり場にきて。」




「それは…」




「察してくれる！？3日前に手当してあげた場所に来いって言ってんの！ていうか、ついてきてって言ってんの！」




「ご、ごめんなさい…。」






もうやだよ、この子。

可愛い見た目に反して、めちゃくちゃヒステリックなんだけど。



なんで私に対してこんなに当たり強いのよ、泣きそう。