裏切り者のお姫様 (更新中)



「ほら、ヒサ起きて。彼女きてくれたよ。」




「…。怪我…大丈夫?」




「はい、大丈夫です。」






チカゲさんに起こされたヒサさんは、私を視界に入れ大丈夫だと聞くとかすかに微笑んだ。


…ん?

微笑んだ?





「…え!?」




「ラッキーだねぇ。ヒサの微笑みを見れるんなんて、レアだよ、レア。」





私の隣ではトオルさんがケラケラ笑っているけど、本当にびっくりした。


普段あれだけ無表情の人が微笑むと、こんなに破壊力があるのね…。



まぁ、顔は整ってるもん、当たり前か。





「あ、それで、えっと。私はどうして呼ばれたんでしょうか…?」




「チカゲ…説明…」




「ヒサ、お前が言い出したんだからちゃんと説明しなよ。…はぁ。あぁ、ごめんね。君をここに呼んだのはちょっとお願いと言うか、お誘いがあったからなんだ。」




「お願い…ですか?」





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