裏切り者のお姫様 (更新中)

信じられなかった。
5人の中でも一番仲の良かった子だったから。

2人で出かけたこともあるぐらい仲のいい男の子だったから。


その子に軽蔑の目を向けられていることが、ほんとに信じられなくて、私の中で何かが壊れてしまう音が聞こえた気がした。






『出ていって。裏切り者。』




『なんで…』




『千代ちゃんなんてもういらない。裏切り者はいらない。ばいばい。』





『…ごめんね。』






私はそっと屋上をあとにするしかなかった…。





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