裏切り者のお姫様 (更新中)


なんなら今日西区の繁華街に遊びに行こ〜、なんて話している女の子たちもたくさんいるし。




「中央区は言われないのかな?僕達は小学生の頃からずっと言われ続けるから、もう聞かなくてもほとんどの子が西側には近づかないんだよ。」




「なんか…、暗黙のルール…みたいなかんじですね。」




「ははっ、そうそう〜。暗黙のルールだから、ちーちゃんも守ってねぇ?」




「はい、わかりました。」




2週間の期限付きとはいえ、仲間にしてもらうのだから、彼らの暗黙のルールに従うのは当然だわ。


…それに、何度も言うけどあんな思いは二度としたくない。


美麗の後ろ姿も…含めて見たくないし。




「それと、ここはヒサのお兄さんが開いてる、バーなんだ。と、いっても、バーとは防音の扉で仕切られてるし、なんならバーとこの部屋の間には倉庫があるから騒いでも問題ないけどね。」




「あ、やっぱりバーの裏側だったんですね。」




「うん。まぁ、ヒサのお兄さんにはこれから会うかもしれないし、会ったときに紹介するよ。」




「ありがとうございます。」



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