裏切り者のお姫様 (更新中)
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そのあと美麗からLINEがきてて、そこには、
[千代、今日はホントにありがとう!姫の位置大事にするからね!千代、だーい好き。これからも親友だぞー!!]
[“スタンプ”]
かわいいうさぎのスタンプとともにそうやって送られてきてた。
そこで私はやっと気づいた。
いつもの美麗のわがままをいつのまにか聞いてしまっていたことに。
美麗は小さい頃からなかなかわがままな子だった。
でも親友だし、お願いされる度に頼られているような気がして、わがままをいつも聞いてあげてたんだ。
そして今回。
私は気づかないうちに、私の友達を美麗にあげちゃったんだ…。
これはあとから知ったことだけど、私は蝶華の“姫”っていう位置づけだったんだって。
彼らと仲のいい女の子は必然とその位置づけだって認識されるらしい。
本当なのかは本人たちに確認したわけじゃないからわからないけど、姫なんてあるのか。
そんなの全然知らなかった。
そうして、私がみんなから縁を切られてしまったことは次の日には全校に知れ渡ってて、嫌がらせがスタート。
今まで仲が良かった子も嫌がらせに加担してるの知ってる。
無視もされてるし。
そしてここでも私は気づいてしまった。
仲が良かった子は私と仲良くしたかったんじゃなくて、蝶華の5人と少しでも接点を持っために私と仲良くしていたことに。