裏切り者のお姫様 (更新中)


久登さんのお兄さんってバー経営してるんだ…。


久登さんがあの顔立ちだから、お兄さんも相当整ってるんだろうな。



このバー、女性に人気そう…。





「24時間いつでも暇なときに来ていいからね、遠慮しないで。かならず5人のうち誰かはいると思うから。」




「はい…。」




「あ、でもそこの扉に鍵かかってるから…。くる時は5人のうち誰かに連絡して?この間の公園に迎えに行くから。」






この間の公園って、きっとさっき徹くんと悠里くんがいたところだよね。


わざわざ迎えに来てもらうのは心苦しいけど、鍵がないんだから仕方がない。


今仲間にしたような女に鍵を渡すのだって、変な話だしね。






「と、言うことで!千代ちゃん、LINE教えてほしいな。全員の連絡先伝えるよ。電話番号もね。」




「はい。…何から何まで、ありがとうございます…。」






何から何まで…本当に親切だ千影さん…。
下げた頭が上がらないよ…。

終始優しい笑顔で話してくれる千影さんに対して、私は終始無表情だし、目すら合わせられない。


本当にこんな奴を仲間にしてよかったの…?



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